すでに最初のまとめで取り上げましたが、スプレッドについてもう少し詳しく説明します。
現在、ほとんどのFX会社では手数料を取っていません。では何で利益を上げているのかといえば、このスプレッドによる収入です。
言い換えれば個人トレーダーがFX会社に支払うコストは、このスプレッドに集約されると言えます。
スプレッドが小さい業者ほどいい業者と言えます。
スプレッドの表示(ドル円)GMOクリック証券の例
中央に0.3という数字が出ていますがこれがスプレッドの大きさを表しています。(0.3銭の意味)
買い 110.175
売り 110.172
個人トレーダーは1ドル110円175で買った瞬間、110円172でしか売れなくなります。
この差額の0.003つまり0.3銭の分がスプレッドで、これがそのままFX会社の利益になります。
現在は個人トレーダーは手数料を支払う代わりに、スプレッドを取引コストとしてFX会社に収めていると言っていいでしょう。
この0.3銭のスプレッドはとても小さなものです。
100万円の取引で30円、10万円だとわずか3円です。銀行の両替だと1%のサヤ(スプレッド)の開きがあるので、100万円の取り引きでは1万円にもなります。
このような安いFX取引のスプレッドは金融自由化の賜物です。
将来的には両替え手数料も?
現在は両替えの時のコストははるかに高くつくので、銀行で同じような為替取引をすれば損をしてしまいます。
では旅行するときにFX会社で両替ができないのかという話になりますが、ATMやカード手数料などの関係があって、全く同じコストですませるのは難しいでしょう。それでも将来的には両替コストは下がる方向に向かうと思います。
YJFXのように実際に安いコストで両替を始めているFX会社もあります。
FX会社によって違うスプレッド
FX取引をするのにとても重要なスプレッドですが、FX会社によって違いがあります。
ドル円の場合、
GMOクリック証券
DMMFX
YJFX
などは0.3銭ですが、
FX会社によっては、スプレッドが1銭のところもあります。
もちろん0.3銭のほうがいいのですが、1銭のスプレッドを取っている業者の場合でも、わずか1万分の一、100万円建てた場合でもコストは100円なので、無視できるほど小さいと思います。
わずか数銭の利益を求めてトレードするデイトレーダーなら違いが大きいですが、数週間単位で売り買いをする場合、ほとんど違いがないというのが結論です。スプレッドに関してはもう少しお話をしてみたいと思います。