取引では本当にいろんな国の通貨がトレードできます。FX会社によっては千円以下の証拠金でトレードできるところもあるので、興味を覚えた国の通貨を、経済や為替の勉強のために売買してみることもできます。
今回はFX会社で取引できるドル円以外の通貨について調べてみます。

 

ドル円以外に取引できる通貨は!?

一番の筆頭がユーロです。USドル、ユーロ、日本円は国際通貨の御三家とも言うべき存在なので、ほとんどすべてのFX会社で取引ができます。
この三つの通貨によって世界経済は動いていると言っても過言ではありません。中国経済は日本を抜いてGDP第二位になったと言われていますが、人民元の認知度ははるかに及びません。
FXトレードの場合は、まずはドル円、ユーロ円などの取引からはじめるのが最も無難でしょう。

 

ドル圏の通貨もいろいろ

ドルといっても、USドル(USD)だけではなくいろいろな国の通貨があります。(カッコ内は通貨コード)

オーストラリア・ドル(AUD)
ニュージーランド・ドル(NZD)
カナダ・ドル(CAD)
香港・ドル(HKD)

このようにいろいろな国がドルの名前が付いた通貨を採用していますが、それぞれ独自の存在です。
基本的にUSドルよりは安く、各国の政治や経済の情勢に基づいて動いています。
オーストラリアなどは観光で行く人も多いと思いますが、オーストラリアドルも投資家に人気があります。
香港ドルは中国の政治情勢を受けて上下する傾向があります。
カナダは最近は失業率の低下が材料になっています。

 

金利が高い国の通貨

高金利の国の通貨として一番有名なのがトルコリラです。高金利の国の通貨を持つメリットとしては、その金利を受け取ることができることです。(スワップポイント参照)
日本では銀行金利がほとんどつかないですが、トルコは約13%の市中金利があるので、トルコリラに投資して資産を持っておく(※FX取引ではTRY/JPYの買いポジションを持ってスワップポイントを受け取る)という人が増えています。

 

政治・経済の話題の中心になっている国の通貨

中国 人民元
韓国ウォン

現在、中国とアメリカは貿易摩擦でもめています。アメリカが経済制裁を課す中で「元高」が進んでいますが、かつて日米貿易摩擦の時に円高が進んだのと似たような感じです。そんな状況下でのドル売り人民元買いは有効な投資法です。

韓国ウォンについては半島問題が関係してきます。北朝鮮との話し合いが進み緊張緩和が進むと思えば「ウォン買い」、逆に交渉が決裂すると思えば「ウォン売り」というような選択肢もあります。

そのほか、オリンピックや選挙が間近に行われる国の通貨の動きを予想してみても面白いでしょう。
なにしろ探せば100近い国の通貨がFX会社で取引できる時代になっています。自分が行ったことのある国や、興味がある国の通貨の動きを調べてみるだけでも面白いかもしれません。投資に役に立つパターンが発見できる可能性もあります。