FXで特徴的なものにスワップポイントというものがあります。これは金利の高い国の通貨をFXで所有するだけで、自動的にスワップポイントという金利差調整額を受け取れる仕組みのことをいいます。

現在、日本の金利は0.1%以下ですが、国によっては10%程の高金利のところもあります。今回はスワップポイントを使ったFX取引についてお話します。

 

日本より高金利の国の金利を受け取る

FXは通貨レートの変動にばかり目が行きがちですが、実はスワップポイントという形で受け取れる利益も同じくらい重要です。
現在、高金利政策をとっている国はトルコ、メキシコ、南アフリカなどがあります。このような日本よりはるかに金利が高い国の通貨を「買い」で所有すると、それに応じた金利を受け取ることができます。

ここではトルコリラを例に取りましょう。トルコは2018年6月現在、政策金利が8%、市場金利が13%超と日本とは比べ物にならない高金利です。毎日受け取れるスワップポイントはFX会社ごとに決まっていますが、1万トルコリラで1日100円のところもあります。
そうすると月に3000円、一年間で36500円のスワップポイントがもらえることになります。その時の1万トルコリラがいくらになるかですが、おおよそ25円のレートだと25万円。

つまり、25万円分トルコリラを所有することで、一年間に36500円の金利をスワップポイントという形でもらえます。
日本の銀行に預金を預けてもほとんど金利がつかない時代に、破格のリターンといえるでしょう。

 

レバレッジを使うことで何倍もの金利を受け取れる

さらに凄いのは、FXはレバレッジをかけることができるので、自分の実際の手持ちの資金の何倍もの金利が受け取れるということです。たとえば10万円だけ用意して10倍のレバレッジをかければ、100万円所有しているのと同じになるので、100万円分の金利が受け取れることになります。

これはあたかも、銀行に実際に預けている資金の何倍もの金利を受け取れるのと同じような感覚なので、最初は驚く人も多いと思います。しかし、FXのレバレッジを使えば、自分の手持ちの何倍もの資産を運用して、何倍もの利息を受け取ることができます。

前述のトルコリラの場合、25万円でレバレッジをかけない場合の金利は36500円(年間)ですが、10倍のレバレッジをかけた場合、なんと36万5千円もの金利を受け取ることができます。

実際は為替変動のリスクがあるので、レバレッジは2~3倍にとどめておいたほうがいいのですが、高金利の国のスワップポイントをうまく使えば、金利生活だって可能になるのです。