FXにスワップポイントというものがあるとお話しました。一言で言えば金利のことです。
日本のように低金利の国の通貨でトルコのように高金利の国の通貨を買った状態にすれば、2国間の金利差調整額がスワップポイントという形でついてきます。
今回はより確実にスワップ金利で儲ける方法をお伝えします。

 

トルコリラのスワップポイントは13%

日本の銀行預金の金利が0.1%以下の状態ですが、トルコでは政策金利が8%、銀行金利は13%を超えています。
1万単位、25万円のトルコリラを買えば(トルコリラ/円 2018年6月時点)年間36500円も利息がついてきます(スワップポイント100円/日)で計算。

これはレバレッジをかけない状態なので、もし3倍のレバレッジをかければ10万9千5百円、4倍なら100万円分の利息、14万6千円が一年間で受け取れることになります。
なんともすごい利率ですが、誰でもやってみようとしないのは、為替変動の問題があるからです。つまり、元本が大きく変動する可能性があるので、高い利息を受け取れても、場合によっては元本割れしてしまうことものです。

 

トルコリラはここ3年で半値に急落

トルコリラはせっかくのスワップポイントの高さがありながら、ここ三年間で1トルコリラ=50円から1トルコリラ=25円に急落しています。いわば半値になってしまっているので、これではいくら高い金利があっても元が取れるどころかマイナスになってしまいます。
では、トルコリラを買ってスワップを取るという作戦は、絵に描いた餅、無理なのでしょうか?
過去のチャートを使って検証したところ意外な事実がわかりました。9年間の月足を見てみます。

トルコリラ/円 月足チャート

 

 

 

 

 

 

 

これがトルコリラの9年間の動きですが、最近の三年間はずっと下げ続けています。半値になってしまっているので投資は失敗。

しかし、最初の2009年⇒2013年初頭を見てください。為替レートは上下したものの4年間は結局同値でした。
値段が変わらなかったということは、4年分の金利を結果的には損を出すことなくまるごと受け取れたということです。
便宜的にスワップを年利13%として固定して考えますが、先ほど計算した金利を4年分受け取れたことになります。

さらに2012年初め⇒2015年初めの三年間はトルコリラは上昇しました。
この三年間は、年率13%の金利の他に、2割近い為替の上昇益も手に入れることができたということになります。

このように、為替が上昇、横ばい、下落するパターンが三、四年くらいの周期で存在していますが、下落するトレンドさえ避ければ、スワップポイントで大きく利益をあげることは可能です。
是非、スワップポイントを狙ったトレードを本格的に考えてみたいですね。